金彩友禅の色留袖留袖(とめそで)とは、もともと振袖(ふりそで)に対する「()りの()(そで)」を意味していました。江戸時代、女性はミス・ミセスの区別なしに19歳の秋には(わき)あけをふさぐ習慣がありました。江戸後期になると「結婚後は振袖の着用を止める」という意味で、短い袖丈(そでたけ)に振りをつけ、脇をあけたものが着られるようになります。つまり、袖丈の長短だけで振袖と留袖の区別がつけられていました。

また、同じ頃、江戸で発達した小袖(こそで)の一種に「江戸(えど)(づま)」があります。柄付(がらづ)けは江戸褄模様と呼ばれ、現在の留袖と同じで、今でもときどき江戸褄と表記されることもあります。現在では、留袖はミセスの第一礼装として定着し、五つ紋を入れて比翼(ひよく)仕立(した)てにして着るようになりました。

蘇州刺繍の留袖きものの約束事(やくそくごと)「きものT.P.O」において、振袖や留袖は最も格式の高い第一礼装(だいいちれいそう)の着物です。

冠婚葬祭(かんこんそうさい)を中心とする日本の伝統的な儀式(ぎしき)における慣習(かんしゅう)「しきたり」では、参列する人の立場(たちば)によって「着る着物」が決められ、それが今でも守られています。その起源は飛鳥(あすか)時代の律令制(りつりょうせい)にあるとされますが、聖徳太子(しょうとくたいし)によって制定された「冠位十二階(かんいじゅうにかい)の制度」では、地位や身分によって衣服の色まで統制されていたのです。律令制は、(りつ)(りょう)(きゃく)(しき)によって運用され、律は刑法(けいほう)、令はそれ以外(主に行政法(ぎょうせいほう))、格は律令の修正・補足の法令、式は律令の施行細則(せこうさいそく)を指す、とあります。ここに格式(かくしき)という言葉のルーツが見られ、以後、格式による着衣(ちゃくい)序列(じょれつ)を守ることが礼儀作法(れいぎさほう)になったと考えられます。

現代和装においては家柄(いえがら)身分(みぶん)による着方(きかた)の違いはありませんが、血縁(けつえん)に基づく親戚(しんせき)関係によって左右されます。たとえば、結婚式における三親等(さんしんとう)以内の親族は第一礼装(だいいちれいそう)となり、ミスは振袖、ミセスは(いつ)(もん)の入った黒留袖(くろとめそで)色留袖(いろとめそで)、男性なら黒の(いつ)紋付(もんつき)羽織袴(はおりはかま)と定義されています。従って、(まご)の結婚式では祖母(そぼ)は二親等、(おい)(めい)の結婚式なら伯母(おば)叔母(おば)は三親等となりますから、いずれも黒留袖か色留袖を着ます。従兄弟(いとこ)の結婚式においては、新郎新婦(しんろうしんぷ)との血縁関係は四親等(よんしんとう)となりますので、ミスの振袖を除けば、準礼装の訪問着(ほうもんぎ)()()げ、色無地(いろむじ)などを着て出席するのが慣例です。もちろん、知人、友人、上司、同僚(どうりょう)なども、同じく準礼装の格式で参列することになります。つまり、参列者(さんれつしゃ)は、着ている着物の種類によって血縁(けつえん)姻戚(いんせき))関係がわかるということになります。(詳細については、きものT.P.Oをご参照ください)

伊藤若冲の色留袖の雛型留袖の(がら)は、基本的には絵羽模様(えばもよう)です。絵羽模様(えばもよう)は、絵羽柄(えばがら)絵羽付(えばづ)けとも言いますが、生地(きじ)()()わせ部分でもデザインである絵柄(えがら)が連続して(えが)かれています。従って、構図(こうず)が大きく見た目が豪華(ごうか)になります。たとえば、きものの(おくみ)上前(うわまえ)後身頃(うしろみごろ)は、三枚の生地(きじ)からなりますが、その切れ目においても絵の構図が途切(とぎ)れず一枚の絵として(つら)なっています。つまり、振袖(ふりそで)留袖(とめそで)、色留袖は絵羽柄(えばがら)として、下絵(したえ)の段階から一枚の生地幅(きじはば)()えた連続模様(れんぞくもよう)として制作されているのです。(えり)身頃(みごろ)(そで)(つら)なる大きな構図を()くためには、染める前の白生地(しろきじ)仮縫(かりぬ)いし、きもののように()()わせてから下絵(したえ)()かなくてはなりません。きものの前側(上前(うわまえ))に主要な(がら)が有り、左右の後身頃(うしろみごろ)から下前(したまえ)前身頃(まえみごろ)にかけて図案が描かれています。絵羽柄(えばがら)のきものは、晴れ着として相応(ふさわ)しい優雅(ゆうが)(はな)やかなきものと言えるでしょう。

三越縮緬黒留袖に使用される生地は、おもに、地紋(じもん)がなく平面(へいめん)(なめ)らかな三越縮緬(みこしちりめん)(かわ)わり無地(むじ)縮緬(ちりめん)などが使用されます。従って、訪問着(ほうもんぎ)に見られるような地紋(じもん)があり光沢(こうたく)のある緞子縮緬(どんすちりめん)綸子縮緬(りんずちりめん)(つむぎ)生地(きじ)などの黒留袖はありません。

辻ヶ花留袖は、その多くが友禅染(ゆうぜんぞ)めによって制作されます。京都で行われる京友禅(きょうゆうぜん)は、質・量とも友禅染めを代表しますが、その京都から技術が伝承された新潟県十日町市の十日町友禅(とおかまちゆうぜん)、石川県金沢市近郊で生産される加賀友禅(かがゆうぜん)、東京都の東京友禅(とうきょうゆうぜん)などがあります。

京友禅は、友禅染めの発祥(はっしょう)の地である京都で生産される染色技法。その特徴は、きらびやかで(はな)やか、優雅(ゆうが)で美しいことから「絢爛豪華(けんらんごうか)な京友禅」と言われています。染め上がった留袖には、金彩(きんさい)刺繍(ししゅう)(ほどこ)すものもあります。型友禅(かたゆうぜん)で制作される紅型(びんがた)や、色の深さが特徴的なローケツ染め、絞りでは鹿()()(しぼ)りから辻ヶ花(つじがばな)まで、各種の技法が合成されながら作られます。それほど京友禅の技術は幅広く高度で(すぐ)れています。そこには、平安時代より現代までの1200年もの間、洗練(せんれん)され、発展してきた日本の美意識(びいしき)源流(げんりゅう)が見られます。

加賀友禅加賀友禅(かがゆうぜん)の魅力は、貴族(きぞく)的な品格(ひんかく)、そして何と言っても繊細(せんさい)色彩(しきさい)上品(じょうひん)(おもむき)にあります。写実的(しゃじつてき)描写(びょうしゃ)は実は空想の世界のもので、たとえば梅の木に桜の花が咲き、しだれ桜に椿の花が咲く、と言うような抽象(ちゅうしょう)表現によって描かれています。

伝統的な加賀友禅は、臙脂(えんじ)(むらさき)()(みどり)(あい)という加賀五色(かがごしょく)によって(えが)かれ、筆使(ふでづか)いも外側から内側へと筆を運ぶ「内刷毛使(うちはけづか)い」で()かれます。もっとも代表的で不思議な特徴の一つに、「虫食(むしく)い」表現があります。今を(さか)りに咲き(ほこ)絶頂期(ぜっちょうき)の花の描写(びょうしゃ)の中に、なぜか虫に食われた葉っぱがポツリ……人の世のはかなさ、哀調(あいちょう)をおびた風情(ふぜい)には仏教思想(ぶっきょうしそう)と深いかかわりが(うかが)えます。また、図案の作成から(いろ)ざしまで一人で()きあげる加賀友禅には、その独自の伝統によって、作者の意図がより鮮明に表現されているのです。加賀友禅は、きものの中でも特に高級品で、振袖、留袖、色留袖など100万円以上の商品も(めず)しくありません。

留袖(とめそで)を着る範囲

黒留袖留袖(とめそで)喪服(もふく)を着る範囲(はんい)には、正式な決まりがあるわけではありません。しかし、いかに親しい間柄(あいだがら)であっても、友人知人の間では留袖や喪服は着ないのがしきたりです。三親(さんしん)(とう)以内の場合は、第一礼装である留袖か振袖を着ますが、従兄弟(いとこ)同士の場合は、四親(よんしん)(とう)ですから準礼装の訪問着や色無地を着ることが一般的です。もし、仲人(なこうど)として出席する場合には、血縁には無関係でも、親代わりとして留袖や黒の紋付羽織袴を着ます。冠婚葬祭においては、留袖を着るべきか訪問着を着るべきか、あるいはまた、喪服を着るか色無地を着るかの判断は、三親(さんしん)(とう)を基準に考えましょう。

  • 子供の結婚式
  • 兄弟姉妹の結婚式
  • 甥・姪の結婚式
  • 孫の結婚式
  • 仲人としての結婚式

黒留袖(五つ紋の比翼付き)

現在では、(いつ)(もん)の入った比翼付(ひよくつ)きの黒留袖を着ます。

黒留袖を着るとき準備するもの

  • 黒留袖
  • 袋帯
  • 白の長襦袢
  • 白か金銀の帯〆帯上
  • 羽織は着ません
  • コート
  • 礼装用草履バッグセット
  • 金銀の両面で黒塗りの扇子
  • 着付用小物:肌着、裾除、衿芯、伊達締2本、前板、足袋、腰紐(4~5本)、帯枕、タオル(2~3枚)

第一礼装の「(いつ)紋付(もんつ)比翼(ひよく)()き」でお仕立てされる場合には、訪問着(ほうもんぎ)のお仕立て代金に比翼(ひよく)の仕立て代金が加算されますので、着物二枚分相当の料金になります。昭和の頃なら常識的なきもの知識ですが、今ではなかなか理解が得られないかも知れません。なお、お仕立ては、日本国内の和裁士一級、および、二級による入念仕立てです。

No.1

品番 : 7920309901
品名 : 黒留袖
技法 : 京友禅
色彩 : 深黒
文様 : 熨斗目鏡裏文
生地 : 三越縮緬(絹100%)
価格 : 198,000円
在庫 : 1
参照 : きもの衿コート
商品 198,000円
仕立
合計 198,000円
 
 
友禅染(ゆうぜんぞ)めは、江戸時代の元禄(げんろく)のころ、京都知恩院(ちおんいん)門前(もんぜん)扇子(せんす)肉筆画(にくひつが)――当時の浮世絵には木版を使った版画と浮世絵師が一筆ずつていねいに描く肉筆画と呼ばれる2種類がありました。版画は庶民でも手が届きやすい価格で手に入りますが、肉筆画は主に富裕層からの依頼を受けて描くオーダーメイドの浮世絵です。絵師が一筆ずつ魂を込めて描くので、その値段はとても高価でした。――を描いて生活していた宮崎(みやざき)友禅斎(ゆうぜんさい)と言う絵法師(えほうし)によって創案(そうあん)されたと言われています。絢爛(けんらん)豪華(ごうか)京友禅(きょうゆうぜん)には、色彩的で絵画的、しかも、複雑な文様が描かれています。そのためには、絹布(けんぷ)(じょう)でも色と色とが混じり合って(にご)らない技術、すなわち、防染(ぼうせん)技術が必要でした。防染(ぼうせん)技術は、必要なとき瞬時(しゅんじ)に防染をし、後で用済(ようず)みとなればきれいに落ちなければなりません。その防染技術に用いられたのが、ほかでもない我が国の餅米(もちごめ)から作られた防染(ぼうせん)(のり)だったのです。訪問着や留袖の花柄などの縁取(ふちど)りに白い線(糸目(いとめ))があるのは、この糊を引いた(あと)です。今では京都の風物詩(ふうぶつし)となった「友禅流(ゆうぜんなが)し」は、この餅糊(もちのり)を洗い流している工程です(現在ではゴム糊を使用)。日本のきものが世界的にも高く評価される理由は、多彩にして精緻(せいち)な文様を可能とした、この餅米糊(もちごめのり)のお(かげ)と言っても過言(かごん)ではありません。江戸時代初期、西洋の染色技術の水準を考えれば、当時のハイテクファッションであったと言えるでしょう。(資料:きものカルチャー研究所初等科テキスト

No.2

品番 : 7120309009
品名 : 黒留袖
技法 : 京友禅
色彩 : 紅黒
文様 : 四君子短冊文
生地 : 三越縮緬(絹100%)
価格 : 298,000円
在庫 : 1
参照 : 親族の定義(家系図)
商品 298,000円
仕立
合計 298,000円
 
 
友禅染(ゆうぜんぞ)めは、江戸時代の元禄(げんろく)のころ、京都知恩院(ちおんいん)門前(もんぜん)扇子(せんす)肉筆画(にくひつが)――当時の浮世絵には木版を使った版画と浮世絵師が一筆ずつていねいに描く肉筆画と呼ばれる2種類がありました。版画は庶民でも手が届きやすい価格で手に入りますが、肉筆画は主に富裕層からの依頼を受けて描くオーダーメイドの浮世絵です。絵師が一筆ずつ魂を込めて描くので、その値段はとても高価でした。――を描いて生活していた宮崎(みやざき)友禅斎(ゆうぜんさい)と言う絵法師(えほうし)によって創案(そうあん)されたと言われています。絢爛(けんらん)豪華(ごうか)京友禅(きょうゆうぜん)には、色彩的で絵画的、しかも、複雑な文様が描かれています。そのためには、絹布(けんぷ)(じょう)でも色と色とが混じり合って(にご)らない技術、すなわち、防染(ぼうせん)技術が必要でした。防染(ぼうせん)技術は、必要なとき瞬時(しゅんじ)に防染をし、後で用済(ようず)みとなればきれいに落ちなければなりません。その防染技術に用いられたのが、ほかでもない我が国の餅米(もちごめ)から作られた防染(ぼうせん)(のり)だったのです。訪問着や留袖の花柄などの縁取(ふちど)りに白い線(糸目(いとめ))があるのは、この糊を引いた(あと)です。今では京都の風物詩(ふうぶつし)となった「友禅流(ゆうぜんなが)し」は、この餅糊(もちのり)を洗い流している工程です(現在ではゴム糊を使用)。日本のきものが世界的にも高く評価される理由は、多彩にして精緻(せいち)な文様を可能とした、この餅米糊(もちごめのり)のお(かげ)と言っても過言(かごん)ではありません。江戸時代初期、西洋の染色技術の水準を考えれば、当時のハイテクファッションであったと言えるでしょう。(資料:きものカルチャー研究所初等科テキスト

No.3

品番 : 10205001
品名 : 黒留袖
技法 : 手描き京友禅(無線友禅)
色彩 : 紫黒金彩暈し
文様 : 山水(作家:水嶋征夫)
生地 : 三越縮緬(絹100%)
価格 : 338,000円
在庫 : 1
参照 : 留袖の着方(ポイント)
商品 338,000円
仕立
合計 338,000円
 
 
この留袖は、日本画家円山(まるやま)四条派「水嶋(みずしま)征夫(ゆきお)」氏の作品です。絢爛豪華な留袖の世界にあっては、水墨画の技法は異彩(いさい)ですが、そこがこの留袖の魅力です。地味でありながらも、シンプルでシックリと落ち着いた色調からは、華美や虚飾を排した禅宗(ぜんしゅう)()山水(さいすい)の精神が(うかが)えます。帯もすっきり、格調高く渋く着こなします。あなたの着こなしの背景に何かが見えたとき、人は感動し、美しさは一層輝きを増すことでしょう(資料:着こなし入門講座) 。

No.4

品番 : 45836731
品名 : 黒留袖
技法 : 金彩友禅
色彩 : 深黒
文様 : 金彩道長四君子文
生地 : 三越縮緬(絹100%)
価格 : 458,000円
在庫 : 1
参照 : 袋帯の締め方(二重太鼓)
商品 458,000円
仕立
合計 458,000円
 
 
金彩(きんさい)友禅(ゆうぜん)の黒留袖は、豪華(ごうか)な金銀(はく)粉団(ふんだん)に使って描かれる友禅染ですが、四季(しき)折々(おりおり)を代表する日本の花、牡丹、梅、藤、桔梗、菊など、伝統的な四君子(しくんし)文様(もんよう)は、華燭(かしょく)盛典(せいてん)相応(ふさ)しい(よそお)いとなるでしょう。道長取(みちながど)りは、平安時代、(くらい)の高いお役人(やくにん)牛車(ぎっしゃ)宮廷(きゅうてい)()()する際、その(みち)すがら四季(しき)折々(おりおり)に変わる風景(ふうけい)文様化(もんようか)したものですが、特に藤原(ふじわらの)道長(みちなが)が、この文様を好んで手紙の下絵に愛用したことから「道長取(みちながど)り」と呼ばれるようになりました。何とも優雅(ゆうが)情緒(じょうちょ)(ゆた)かな貴族(きぞく)世界観(せかいかん)です。

No.5

品番 : 2714208101
品名 : 黒留袖
技法 : 加賀友禅調
色彩 : 藍黒
文様 : 四君子文
生地 : 三越縮緬(正絹100%)
価格 : 498,000円
在庫 : 1
参照 : この作家は、加賀友禅で修行され新潟県十日町市で創作活動をされています。
商品 498,000円
仕立
合計 498,000円
 
 
加賀友禅の魅力は、貴族趣味的な品格、そして何と言っても繊細な色彩と上品な趣にあります。写実的な描写は実は空想の世界のもので、たとえば梅の木に桜の花が咲き、しだれ桜に椿の花が咲く、と言うような抽象表現によって描かれています。 もっとも代表的で不思議な特徴の一つに、「虫食い」表現があります。今を盛りに咲き誇る絶頂期の花の描写の中に、なぜか虫に食われた葉っぱがポツリ……人の世のはかなさ、哀調をおびた風情には仏教思想と深いかかわりが伺えます。 図案の作成から色ざしまで一人で描きあげる加賀友禅には、その独自の伝統によって、作者の意図がより鮮明に表現されているのです。加賀友禅は、きものの中でも特に高級品で、振袖、留袖、訪問着など100万円以上の商品も珍しくありません。また、加賀友禅は、その名の通り、九谷焼、輪島塗などとともに石川県(金沢市近郊)で生産されています。 (資料:きものカルチャー研究所初等科テキスト)

No.6

品番 : 12144043
品名 : 黒留袖
技法 : 手描き友禅
色彩 : 藍黒六十彩色
文様 : 細密草木友禅
生地 : 長浜三越縮緬(絹100%)
価格 : 598,000円
在庫 : 1
参照 : 結婚式の装い
商品 598,000円
仕立
合計 598,000円
 
 
この黒留袖は、熟練した友禅師だけが生み出すことのできる「細密草木友禅」と呼ばれる技法が用いられています。細密草木友禅は、指先へ伝える力の微調整によって、今まで以上に細やかな柄を創り出すことができます。ひと柄ひと柄、時間をかけて丁寧に描く繊細で本格的な糸目友禅の色柄で、加賀友禅の洗練された美しさを、より美しく輝かせる見事な作品となりました。

No.7

品番 : 11147551
品名 : 黒留袖
技法 : 手描き友禅
色彩 : 漆黒琳派
文様 : 風神雷神
生地 : 長浜三越縮緬(絹100%)
価格 : 688,000円
在庫 : 1
参照 : 留袖の着方(手順)
商品 688,000円
仕立
合計 688,000円
 
 
風神雷神図(ふうじんらいじんず)は、江戸時代初期の画家俵谷宗達(たわらやそうたつ)の屏風絵が有名ですが、他にも琳派(りんぱ)を始め多くの仏師、絵師、彫刻家によって描かれています。

風神雷神を一対として扱う像容は古くから仏教美術において見られ、すでにカニシカ王統治下のクシャーナ朝で風袋を掲げて疾駆する風神を描いたコインが作られています。敦煌石窟の壁画では風袋を携えた風神と太鼓を輪形に並べて捧持する雷神が描かれています。日本ではどちらも力士様に描かれ、三十三間堂の木造風神・雷神像は鎌倉時代の作で国宝です。(資料:wikipedia)


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