営業方針(コンセプト)

  • 日本全国の産地からの直接現金仕入れすることで、流通コストを抑えました

    営業方針

    呉服の流通経路は、昔ながらの伝統と慣習を尊重するあまり、以下のようなとても複雑な構造になっています。

    ◎生産者→産地問屋→京都一次問屋→京都二次問屋→(地方問屋)→小売店→消費者

    電車や自動車のなかった時代なら十分機能した流通システムですが、今や瞬時に世界中を情報が飛び交う時代となりました。しかし、呉服の業界に限っては、なかなか流通改革が進まないのが現状です。そこには、供給側の論理はあっても消費者側の視点「安くて良いもの」は見えません。

    たとえば、生産者が直接小売店に商品を納入すると、その中間業者(問屋など)からの猛反発を食う恐れがあるのです。結局、流通経路の短縮による流通コストの削減が進まないのです。染匠では、1986年から即日即金による産直仕入れを断行して参りましたが、今だに多くの生産者は、問屋筋からの圧力を恐れていますので、その道のりは決して平坦なものでは有りませんでした。

    従って、産地の生産者と直接取引を行う当社が、仕入先を公開することで、ご迷惑がかかるのを防ぐため、現在、繊維年鑑や信用情報などには、業者名などの詳細情報を一切公開しておりません。実際には、米沢から奄美大島までの生産者または産地問屋など広範囲にわたります。

  • TPOに応じた着こなしやコーディネートを着付講師がご提案します

    きものの世界では、上品、粋、格式、洒落など、普段は耳慣れない言葉が使われています。これらの言葉は、着物に内在する伝統的な日本の精神性や感性を表現する際に用いますが、昭和の頃まで、誰でも心のどこかに美意識として持っていたように思います。今では、その意味合いを説明できる人は少なくなりました。

    「人の好みは十人十色」と言われるように、美しさや感性を現す程度には個人差があります。自分では上品のつもりでも、他人から見ればそうは思われない場合もあります。つまり、そこには、定量的で普遍的な価値が認められているわけではなく、そのことが、きものがわかりにくい一面にもなっています。

    当サイトでは、プロの着付講師との提携により、東京・恵比寿の着付教室など「きものカルチャー研究所」の認定校/認定教室にて具体的なコーディネートのアドバイスも行っております。実際に商品をご覧になってお買い物をされたい方や、お持ちの着物や帯と一緒にコーディネートを楽しみたい方はぜひ一度お越しくださいませ。
    (※要予約 押し売りや強制等は一切致しておりませんのでご安心ください)

    呉服販売についての弊社の考え方

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  • 国内の一流和裁士による手縫い仕立てにこだわる理由

    昨今の仕立て上がりの浴衣(プレタ)に代表されるような既製品化は、和裁の賃金体系にも影響が出ています。特に、普段あまり着物を着ることがない人にとっては、その低価格が購入要因となり、仕立ての良さや悪さについての評価はあまり重要視されていないように感じます。

    それにもかかわらず、当社が国内の和裁士による手縫い仕立てにこだわる決定的な理由は、普段きものを着ている着付講師がミシン仕立てや海外仕立てでは納得しないからです。「着物はめったに着ないのだから問題にはならないし、それより安い方が良い。」そういう意見もありますが、やはり一度よい仕立ての着物を着ると着心地の良さがわかります。

    国内仕立てと海外仕立ての違いについて