プロの着付講師がお客様の採寸を致します。
着物の良さは、身長や体型が違っていても世代を超えて着られるところにあります。しかし、それは、単に衣服として着られるというだけで、「美しいファッション」として通用するということではありません。きものが体の保温効果や保護機能を主目的として着られた時代ならまだしも、多くの人々から認められるような気品のある着方をするためには、自分の体型にあった「最適寸法」で仕立てること、あるいは「お仕立て直し」が欠かせません。きれいな着付けの絶対条件は、お客様ご自身の寸法にあった着物を着ることです。なぜなら、寸法のあわない着物はどんなに着付け技術があっても、きれいに着ることも着せることもできないからです。
<ご注意>
お仕立て直しとは、きものを解いて、ほどいて、は縫いして、元の一反の反物状態(約38cm×13.5m)に戻します。そして、シミや汚れを洗い張りして落とし、ほころびがあれば修復し、それから新しい寸法で仕立てることです。ただし、最初に裁断されたサイズ(身丈)は、一般的にある程度の余裕を持たせてありますが、仕立て方によっては前揚げ・後ろ揚げのないものもあります。また、反物の幅には限界がありますので、肩裄にも制限があります。さらに、ミシン縫製、海外縫製された着物は、縫い替えができないことが多々あります。
着物と自分の体型とがマッチしているかを確かめるにはいくつかのチェックポイントがあります。
- 長襦袢と着物の寸法が合っていますか?
- 袖口から長襦袢が出ていませんか?
- おはしょりや裄(ゆき)は十分ありますか?
- 肩裄と身幅のバランスなど。
これらの全てを把握するには、ある程度の知識が必要なため、普段から着物を着ている方でないと本当にご自分の体型と合ったサイズを見つけることは難しいことかもしれません。そのため当店では、お客様ひとりひとりのサイズにあった着物を着ていただくために、プロの着付講師の手でお客様の採寸をさせていただいております。