男物ウールの羽織
右の羽織はウールのジャケット生地を羽織に仕立てています。お洒落なジャケット生地は滅多に市販されていませんが、どうしても欲しくて男性用スーツの縫製工場を経営されているお客様に無理をお願いして譲り受けたものです。ちょっとした外出や車を運転したりするときは、まさにジャケット(ブレザー)感覚で着ていますが、11月~3月の寒い時期は、とても暖かく重宝しています。
私は、久留米絣、大島、結城、塩沢、お召などの着物の上に合わせていますが、モダンな柄がとても良く似合います。裏地には、耐久性とすべりの良さから合繊の額裏を付けて袷にしていますが、ドライクリーニングで対応できますので気楽に着られます。そもそも男性用のジャケット生地ですので、どこでも場所を選ばず違和感なく溶け込む雰囲気が気に入っています。でも、不思議なことに誰からもジャケット生地とだと言われたことがありません。それだけ和服にも馴染むのでしょう。
右図は、結城市にある結城紬の織元に向かう途中の写真です。寒かったのでカシミヤのマフラーを首に巻いていますが、コートを着るより動きやすいのでお勧めです。