紬、江戸小紋、色無地でもwashable
長襦袢、単衣の長着や羽織では、ほぼ完成したwashable技術でしたが、袷の着物のwashable化に取り組んで参りました。袷のwashableが難しい点は、表生地と裏生地との収縮率の差異にありました。しかしながら、2~3年の試行錯誤を経て相性の良い胴裏・八掛生地を厳選しました。
2015年以前、すでに大島紬、結城紬、紅花紬では、当社の着付講師の間で日常的に洗濯を繰り返しても問題のないことが判明していました。その後、八掛付きの江戸小紋や色無地で検証しましたが、同じく問題もなく好評です。
2019年時点、まだ、washable加工に適さない生地・染色技法が散見され、100%完成とは言えない状況です。でも、多くの紬、小紋、色無地、御召などが自宅で手軽に洗濯できることは、まさに「きものwashable革命」ともいえる劇的な変革期を迎えています。多くのシミや汚れは、中性洗剤できれいになりますが、それでも落ちにくいシミは、「着こなし入門講座」で習える「しみ抜き」技術を習得されることを推奨しています。