姿見は、きもの姿全身を映して見るための大型の鏡です。誰もが和服を着ていた大正・昭和の時代には、三面鏡などの鏡台がどこの家にも一台はありました。現代では、洋服などに利用されるスタンドミラーが良く利用されていますが、やはり和服のときには垂直に立った大きな鏡の方が映りも良く、とりわけ和室には鎌倉彫りの姿見が良く調和します。
鎌倉彫りは漆(うるし)工芸の一技法。ヒノキ・カツラ・ホオノキなどの木地に浮彫(うきぼ)りを施(ほどこ)し,黒、朱、緑、黄などの漆(うるし)を塗(ぬ)ったものです。
この姿見は、メーカーに直接依頼して製造している染匠のPrivate Brandです。同じ姿見でも、鏡の厚さが3mmや5mmなどの種類があります。特に「きもの展示会」などで販売会で利用する時には、もっとも映りが良く綺麗に見える鏡を使います。3mmと5mmでは印象が大きく異なりますので、ここでは5mmの業務用を使用しています。
この姿見は、もともと高額の着物をお買上いただいたお客様にプレゼントしていた景品ですが、当きものカルチャー研究所の教室でも日常的に使用されています。家具としては決して一級品と言うわけでは有りませんが、普段きものを着られる方にはとても重宝されています。
この姿見は、高級鏡で製作されています。割れ物であるばかりか、輸送中、加重によって鏡面が変形することがありますので通常の宅配便がご利用いただけません。予めご了承ください。